白い鬼がいたという鬼伝説を調べるために、教授の古文書を持ち出して、白髪神社を訪れた大学生ハジメとメグミ。二人は神社の裏の洞穴で、不思議な言葉を見つける。
「その者、雪が如く白き肌を持ち、炎が如く赤き眼(まなこ)を持つ、異形の者なり。その白き肌に、失われし記憶を記す者あり・・・・ その娘、一晩経つと、昨日の出来事を忘るる奇病にて、名を静と言ふ」
鬼と呼ばれたアルビノ、白狐丸。戦乱で記憶障害となった娘、シズカ。洞穴で鬼伝説を守る盲いた男・・・・ そして白髪村の人々・・・・
メグミとハジメに教授が伝説を語りはじめる。それは、驚愕のラブストーリーだった・・・・。
純愛異形綺譚「刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ」
・・・・これは恋の話だと思う。