ASU

STORY

絵本作家を目指している楠木(くすのき)はフリーターだ。
普段は漫画喫茶で寝泊りをしている、いわゆるネット難民だ。
内向的な性格からか、アルバイト仲間からはグズの木と呼ばれ、友達と呼べる人間もいなかった。

一方、はるか銀河系の彼方、漆黒の宇宙空間をとある宇宙船が走っていた。
その船の名はND640号。
囚人移送用の宇宙船で、船には10名程度の囚人が乗っていた。
その中の一人の男が“ASU”であった。

ND-640号は単なる移送中ではなく、仮釈放の囚人を乗せて地球に向かっている最中であった。
しかし、その最中に事件が発生。
謎の宇宙船にその船は攻撃されるのであった。
金目の物が積んであるはずもないその船がなぜ襲われるのか?

そんな中、突然、現代日本に住んでいる楠木が宇宙船に現れた。
なぜ楠木は宇宙船に現れたのか、それは本人にも全く理解できない出来事であった。
そこで、楠木はASU達と出会う。
ASUは囚人とは思えないほとやさしく誠実な男であった。
他の囚人達も、凶悪な犯罪者にはおよそ見えない人々であった。

やがて宇宙船を襲撃した謎の集団は、船内に潜入してくる。
楠木は理解できないまま、囚人達と協力して集団と戦う事になるのだった。

そして、楠木は、思い出す。
この船は、自分が子供の頃に描いた事のある船だと。

これは、夢なのか?
一体ここはどこなのか?
謎の集団の目的は何なのか?
ASU達の運命は!?

漫画喫茶と宇宙船

時代も場所も、何もかもが違うこの二つの空間が一つにつながる時、時空も想いも越えた物語が今始まる・・・

KENプロデュースが贈る、渾身のSFファンタジー。
それは子供だましのパラレルワールドではなく、あなたのすぐ隣で起こっている事件なのかもしれない・・・