ストーリー
「かみきうどん」を経営する登(のぼる)は生涯現役を宣言しているうどん一筋の頑固親父である。
登は妻と息子、娘の四人家族で、子供も今は社会に出て働き、絵に描いたような幸せな下町一家であった。
だがその日常はある日突然壊れた。
大手企業に勤めていた息子が、突然会社を休み自分の部屋に閉じ篭ってしまったのだ。
だが父親は息子に声をかけなかった。彼にはうどんが全てであったからだ。
娘はそんな父親に愛想をつかし、家族はどんどん修復不可能な状態まで追い詰められていく。
仕事と家族、働くことの意味。
バラバラになった家族に最後に残ったものとは…。